シンプルゆえの機能美と楽しさ-フライフィッシング-

フライフィッシングの魅力のひとつに道具がシンプルなことが挙げられると思う。

来月の渓流解禁に向けてフライリールの分解清掃とグリスアップをしていたら、あらためてシンプルな道具はいいなと思った。
これはリールに限った話ではないが、どんなに高性能・多機能な道具であっても、メンテナンスしなければ性能は発揮できない。
フライリールの構造はいたってシンプル。工具を扱える人であれば、分解清掃やグリスアップなどメンテナンスが十分に可能なレベルだ。
スピニングリールやベイトリールもメンテナンスは可能だが、ギアの数は多く、構造も複雑だ。業者にメンテナンスしてもらう人がほとんどだろう。

自分でメンテナンスしやすいフライリールは、その分道具に対しての愛着が湧くものだ。古いリールが世代を超えて愛されている理由の一つだろう。シンプルゆえに美しいデザインなのも間違いない。

パーツが壊れても自作できちゃいそうなくらいシンプル

道具を維持していくにはメンテナンス性も重要だが、補修パーツが供給されるかもどうかも同じくらい重要だと思う。
この辺の考えは、日本より海外の方が大事にしているように感じる。
釣りではないが、バイクや車の部品などはその差が顕著に表れていると思う。
筆者の所有しているBMWのバイクは、50年前の部品が現在でも普通に手に入る。
日本でこれを実現しているメーカーってあるのだろうか。
BMWの考え方は本当に進んでいると思う。消費で終わらせることなく、その先をきっちりと見ている。

BMW R65 1986

フライフィッシングにおいても、50年以上前のリールが普通に使われてたりする。
これって結構すごいことなんじゃないかとも思う。
半世紀以上前の道具を、オブジェではなく道具として使える。シンプルな構造だからこそ可能なのではないだろうか。

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